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2次創作 「昔話」

えー、....すみません、すみません。




昔むかし、あるところに岡部じいさんと岡部ばあさんが、夫婦仲良く2人で暮らしていました。
ある日、岡部じいさんは山へ芝刈りに、岡部ばあさんは川へ洗濯に行きました。

岡部ばあさんが川で洗濯をしていると、上流の方から大きなモモがどんぶらこ、どんぶらこ と流れてきました。
「おやおや、おおきなモモだね。持って帰っておじいさんと半分こして食べましょう。」

岡部ばあさんが家でモモを切ると、中からとても可愛い子供が出てきました。
「あら、可愛い子だこと。」
「可愛いだと? ぼくは男だ。」
「あら、本当だ。かわいいオチン」
バキっと、岡部ばあさんの顎が折れました。

2人は可愛い男の子を、薪さん と名付け、大切に大切に育てました。



薪さんは大きくなったある日、岡部じいさんに言いました。
「おい、岡部じいさん。ぼくは鬼が島へ、鬼退治に行くぞ。」
「ま、薪さん! そんな危ないこと、俺が許しません!」
「許すもへったくれもあるものか。おまえの許可など、必要としない。
 つべこべ言わずに、きび団子を用意しろ。」
「しかし、俺は薪さんが心配で心配で。」

薪さんはペンを岡部じいさんの顎下に突きつけて、顔を寄せると静かに囁きます。
「ほう? 岡部じいさん。ぼくに逆らうのか? いい度胸をしている、な。」
「...」

強情な薪さんに折れた岡部ばあさんは、きび団子を作りました。
薪さんはきび団子を持って、鬼が島へ出発します。
岡部じいさんと岡部ばあさんは、涙を拭き拭き、薪さんの後姿をいつまでもいつまでも、見送りました。



薪さんが歩いていると、イヌの小池さんが現れました。
「薪さん、薪さん。腰に着けているきび団子を、一つください。」
「一つやるから家来になって、鬼が島の鬼退治についてこい。」
「ええー! きび団子一つで、ですか?」

「きび団子一つじゃ、不満か?」
「薪さんはフリークス(異常)だから、腹も減らないだろうし、鬼退治も怖くないかもしれないけど、
 俺は..(ブツブツ)」
「誰が、フリークスだって?」
「あ! あ、いや、その~」
「フリークスなぼくの提案を断ると、どんなフリークスな事態がおまえの身におきるんだろうな、小池。
 一度経験してみるか?」
「... 分かりました、分かりましたよ。ついて行けばいいんでしょ。行けば。」



薪さんとイヌの小池さんが歩いていると、サルの曽我さんが現れました。
「薪さん、薪さん。腰に着けているきび団子を、一つください。」
「一つやるから家来になって、鬼が島の鬼退治についてこい。」
「ええー! きび団子一つで、ですか?」

薪さんはくいくいっと指で、サルの曽我さんを呼び寄せます。
なになに? とした顔で寄ってきた曽我さんの耳元に、内緒話です。
「ぼくは知っているぞ。おまえ、ぼくをおかずにしたこと、あるだろう。
 おまえは隠しているつもりだろうが、時々ほけ~っと、ぼくを見ていることもな。
 皆にバラされたくなければ、ついてこい。それとも今、大声で言ってやろうか?
 曽我はぼくをおか
「ああー!ついて行きます。行きますから、内緒にしてください~」



薪さんとイヌの小池さんとサルの曽我さんが歩いていると、キジの今井さんが現れました。
「薪さん、薪さん。腰に着けているきび団子を、一つください。」
「一つやるから家来になって、鬼が島の鬼退治についてこい。」
「ええー! きび団子一つで、ですか?」

「きび団子一つで、だ。今井。」
「それは無理ですよ。」
「ふーん。そうか、残念だよ。
 受付の綾瀬さんと、やっとデートの約束を取り付けたのにな。
 その日は、緊急の仕事が入ってキャンセルになるかもしれないから、今から言い訳の準備もしておけよ。」
「ま、薪さん。そ、それは...脅迫ですか?」
「いや、ぼくは可能性を言っているだけだ。
 綾瀬さんはかわいいし狙っている奴、多いからなぁ。競争率が高いと、今井も大変だ。
 モテる人はプライド高いから、一度キャンセルすると、もう2度とチャンスがないかもしれないなぁ。」
「...」



薪さんとイヌの小池さんとサルの曽我さんとキジの今井さんは、鬼が島へ渡りました。

平和に暮らしていた鬼たちは、いきなりの襲撃に驚き、自分達の島を守ろうと躍起になります。
しかし武器の蓄えもない鬼たちには、抵抗するすべがありません。
右往左往する鬼たちを、薪さん達はちぎっては投げ、ちぎっては投げ、あっという間に全滅させてしまいました。

「で、お宝はここか?」
薪さんが宝物室のドアを開けると、金銀サンゴの財宝に埋まり、1台の機械があります。

「小池、曽我、今井。この金銀サンゴは全部やるから、このマシンはぼくがもらうぞ。」
と薪さんは機械のスイッチを入れました。
「薪さん。これ、何ですか?」

「これは、死んだ人を蘇らせることが出来るマシンだ。
 ぼくはこれで、鈴木を黄泉の国から取り戻すんだ。」
薪さんはあれこれと操作しながら、曽我さんの疑問に答えます。

「エーと...時間や座標軸の指定方法が、よくわからないなあ..
 これ? いや、ちがう。 こっちのダイヤル...でもないし。
 えーい、面倒だ。指定なしで動かしちまえ!」
と漢らしく薪さんは、"start"という赤いボタンをバシンと叩きました。

ウィーンと機械が動作を始める気配がします。
パチパチと火花の音がして、かすかなオゾンの匂いまで漂ってきました。
いきなり、どっどっどっどっと空気が脈動すると、ぽこん と空から鈴木さんの姿が現れました。
「鈴木!」「薪、か?」 薪さんは、思わず鈴木さんの胸に飛び込みます。

感動の対面中にも、ぽこん、ぽこんと次々と人が現れます。いや、人だけではありません。
動物やら、昆虫やら、魚やらいろいろな生き物が次々と現れて、部屋はたちまち満員電車以上の混雑になりました。

「薪さ~ん。これは一体?」
クジラに押しつぶされそうになりながら、小池さんが叫びます。
「うーん。時間や座標を指定しなかったら、今まで死んだ生物が、すべて再生されている、のかな?」
と薪さんは答えます。
「え~~~! じゃ今まで地球上にいた生き物が、すべて?」
さっき退治した鬼の胸で窒息しそうになりながら、今井さんが唸ります。
「そういうことになる。」

その間にも地球上のすべての場所に次々と生物が現れ、すでに地球表面は満員です。
ティラノサウルスやら、三葉虫やら、カンブリア紀のバージェスモンスターまで現れました。

今や地球を2重3重に、再生された生物が覆います。
その質量で地球の重力が増し、地球がどんどん縮み、とうとうシュヴァルツシルト半径が地球の大きさを超えてしまいました。
地球上からは光さえ脱出できず、地球で何が起こっているも分からなくなってしまいました。

地球は宇宙から消えてしまいましたが、薪さんやイヌの小池さんやサルの曽我さんやキジの今井さんは、幸せに暮している..といいですね。

どっとはらい。





この昔話には、薪さんのわがままは萌える、という以外何の教訓もありません。
決して子供に、読み聞かせないでください。
「おかず、って何?」と問われても、当方は一切関知しません。


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コメント

【 (;;) 】
もし、もしも、鈴木が生き返るなら、地球がヘンなもので満杯になっても、温暖化になって日本列島が標高2000m以上の山だけになっても、重みでブラックホールになっちゃっても、かまわないよっ(;;)

途中まで笑ってたのに、最後になったらかなしくなっちゃったよー(TT)

おじゃましましたっ(びい~) ←ハナをかむ音

めちゃくちゃおもしろかったです。
薪さんのわがままっぷりが!
【 Re: (;;) 】
こんにちわ~、第九の部下Y さん
コメ、ありがとうございます。

> もし、もしも、鈴木が生き返るなら、地球がヘンなもので満杯になっても、温暖化になって日本列島が標高2000m以上の山だけになっても、重みでブラックホールになっちゃっても、かまわないよっ(;;)
> 途中まで笑ってたのに、最後になったらかなしくなっちゃったよー(TT)

ええ! こんなお話で、悲しまないでくださいよ~ 
薪さんのわがままが、すべて生き返りマシン欲しいが為だけだった、としても。
(あ、また悲しくなっちゃう?)

> めちゃくちゃおもしろかったです。
> 薪さんのわがままっぷりが!

そうそう、薪さんのわがままっぷり、もっとエスカレートしていただきたい!
【 いつ青木が出てくるのかなー 】
…と思っていたら、やっぱり出てこなかった!(笑)
さすが、すぎさん(^^)
【 Re: いつ青木が出てくるのかなー 】
まいどです~ めぐみさん

> …と思っていたら、やっぱり出てこなかった!(笑)
> さすが、すぎさん(^^)

エーと...だって...そのー...。
すんません。脳内妄想青木さんって、どうやっていじめたらいいか分からない...
(はい、それぐらい関心がない、っていうことですね)

しづさんリクエストの「白雪姫」が書けたら、その時は絶対出て..くれる..かな?

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