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2次創作 「薪さんの倖せ」
知性など かなぐり捨てて、本能のおもむくままに生きるのだ!
(あ、そっちの本能ではないです。 ん? そっちって、どっち? いやいやそっちじゃなくて、あっちの方で.... )
ちょっと、気持ち悪いかもしれません。 ご注意ください。
ある日、今井が声を掛けてきた。
「岡部さん、最近室長が落ち着かないですねぇ。
なんだかうろうろしているかと思えば、室長室に篭って出てこなかったり。
なんかあったんですか?」
青木も同意する。
「そうそう。それに室長室から、がさがさ新聞を丸めるような音がよくするんですよ。
ノックして入ろうとすると、いつもしばらく待たされるし。
何してるんでしょう?」
確かに最近の室長は、様子が変だ。
数日後、室長室でノックをしても返事がない。そのまま入って仰天した。
室長が部屋の隅で新聞やらなんやら集めて、巣をつくっていた。
あまりに熱中していたため、ノックに気がつかなかったらし。
翌日には卵まで産んでしまった。
室長室ではあまりにも(なにが あまりにも なのかよく分からないが)なので、卵ともども室長を家まで運んだ。
そのまま、室長は第九に出てこなくなった。
*
部屋のカーテンは締め切っていて薄暗く、ベッドは部屋の角に押し付ける様に移動している。
そのベッド上 壁に挟まれたコーナーのところに、薄い毛布に覆われたコロン、とした塊がある。
毛布の中身は、卵を暖める薪さんだ。
横向きに体を丸め、お腹と膝のあいだに卵を抱き 膝を抱えて暖めている。
1日中ほとんど同じ姿勢で過ごしている様で、自分から動くのはときどき行う転卵の時ぐらい。
食事も自分からは取らない。
昼と夜に、俺と青木が交代で様子を見に来くる。
その時に薪さんを起こして食事を取らせ、体を拭く。
ぽつぽつと食べているときでも眠そうで、会話はできるがあまり関心はないらしい。
少し食べると、すぐに毛布の下で丸まってしまう。
一度今井が俺の代わりに来たことがあったが、異様な雰囲気にかなりビビッたらしい。
何より、薪さんが怒り出して部屋にも入れず、とても世話が出来る状態ではなかったそうだ。
卵を抱きはじめて1ヶ月たった。
俺には経験がないので分からないが、卵が孵るまであと何ヶ月かかるのだろう。
長時間、ただ卵を抱くだけですごすためには、この意識の朦朧とした状態が最適なのか。
何も望まず、なにも行わず、なにも考えず、ただただ卵が孵化するのを待っているのだろうか。
*
卵を産むと 体温が少し上がったらしい。、自然に卵を育てるのに適した体になるようだ。
微熱が続くような心持で、一日中 半醒半睡でうつらうつらしてすごす。
睡眠障害が嘘のように眠たい。
暖めるために腹部の毛細血管が発達するのか、お腹の表面がむずむずする。
少し温度が低い卵で冷やされると、とても気持ちがいい。
一度、岡部とも青木とも違う声の主が部屋に押し入ろうとしたことがあった。
卵を奪いにきたのか? そうに違いない!
僕の卵は誰にもわたさないぞ。 決して誰にも。
出て行け。 入ってくるな!
最近は卵の中でなにか動く気配を感じることがある。
順調に育っているらしい。
卵が孵るのが楽しみか、と問われると「是」とは断言しがたい。
未来も過去も考えられない。ただ、卵と一緒にいたい、卵を暖めることが楽しい。
今はとても充実している。 そう、とても... とても... とても........ (スヤスヤ)
(完)
某掲示板で 「男×男は卵生なのだ」 という会話を見て、はた!と膝を打ちました。
打ちすぎて痣になるぐらい、賛同します。
もう、涎が出るぐらい萌えてしまいました。
抱卵期間は長いアホウドリで80日、もっとも卵が大きいダチョウで40日程度ですから、
薪さんの場合は約3ヶ月ぐらいでしょうか。 (適当)
産卵数が少ない猛禽類のように、薪さんは卵に専念し 食べ物等の世話は卵の父親が行うのです。
たった一個しか卵を産まない薪さんの場合。
野生でしたら抱卵中といえども、天敵を警戒する必要があるため ぼーっとはしてられません。
だけど、何十日も中腰でじっとしている状態で過ごせるのは、やはり通常とはちがった心理?状態になるため、と想像します。
この状態で、青木さんと岡部さんを識別するのは「声」でしょう。
鳥類は主に「声」で個体識別をするようです。
「なんだ、この話は!」 とお怒りの方、ごめんなさい。
私は、倖せな薪さんが書きたかったのです。
卵を抱かなければ という本能の赴くまま、その本能で理性が抑えられた状態で 卵を抱く薪さん。
きっと何も考えられず、その願望は100%満たされた状態で、薪さん自身は「倖せ」だと思います。
他人がどんな風に感じようとも。
でもあまりにも舌足らずな文章です。分かりませんよね。
え? 卵の父親はだれだって?
岡部さんと青木さん、どっちかでしょうね。
両方とも抱卵中に受け入れるので、もしかしたら両方かもしれません。
薪さんもどちらかわからなかったりして。
誰にせよ卵の父親は存在するようです。
卵は育っているようですから、有精卵ですし。
(あ、そっちの本能ではないです。 ん? そっちって、どっち? いやいやそっちじゃなくて、あっちの方で.... )
ちょっと、気持ち悪いかもしれません。 ご注意ください。
ある日、今井が声を掛けてきた。
「岡部さん、最近室長が落ち着かないですねぇ。
なんだかうろうろしているかと思えば、室長室に篭って出てこなかったり。
なんかあったんですか?」
青木も同意する。
「そうそう。それに室長室から、がさがさ新聞を丸めるような音がよくするんですよ。
ノックして入ろうとすると、いつもしばらく待たされるし。
何してるんでしょう?」
確かに最近の室長は、様子が変だ。
数日後、室長室でノックをしても返事がない。そのまま入って仰天した。
室長が部屋の隅で新聞やらなんやら集めて、巣をつくっていた。
あまりに熱中していたため、ノックに気がつかなかったらし。
翌日には卵まで産んでしまった。
室長室ではあまりにも(なにが あまりにも なのかよく分からないが)なので、卵ともども室長を家まで運んだ。
そのまま、室長は第九に出てこなくなった。
*
部屋のカーテンは締め切っていて薄暗く、ベッドは部屋の角に押し付ける様に移動している。
そのベッド上 壁に挟まれたコーナーのところに、薄い毛布に覆われたコロン、とした塊がある。
毛布の中身は、卵を暖める薪さんだ。
横向きに体を丸め、お腹と膝のあいだに卵を抱き 膝を抱えて暖めている。
1日中ほとんど同じ姿勢で過ごしている様で、自分から動くのはときどき行う転卵の時ぐらい。
食事も自分からは取らない。
昼と夜に、俺と青木が交代で様子を見に来くる。
その時に薪さんを起こして食事を取らせ、体を拭く。
ぽつぽつと食べているときでも眠そうで、会話はできるがあまり関心はないらしい。
少し食べると、すぐに毛布の下で丸まってしまう。
一度今井が俺の代わりに来たことがあったが、異様な雰囲気にかなりビビッたらしい。
何より、薪さんが怒り出して部屋にも入れず、とても世話が出来る状態ではなかったそうだ。
卵を抱きはじめて1ヶ月たった。
俺には経験がないので分からないが、卵が孵るまであと何ヶ月かかるのだろう。
長時間、ただ卵を抱くだけですごすためには、この意識の朦朧とした状態が最適なのか。
何も望まず、なにも行わず、なにも考えず、ただただ卵が孵化するのを待っているのだろうか。
*
卵を産むと 体温が少し上がったらしい。、自然に卵を育てるのに適した体になるようだ。
微熱が続くような心持で、一日中 半醒半睡でうつらうつらしてすごす。
睡眠障害が嘘のように眠たい。
暖めるために腹部の毛細血管が発達するのか、お腹の表面がむずむずする。
少し温度が低い卵で冷やされると、とても気持ちがいい。
一度、岡部とも青木とも違う声の主が部屋に押し入ろうとしたことがあった。
卵を奪いにきたのか? そうに違いない!
僕の卵は誰にもわたさないぞ。 決して誰にも。
出て行け。 入ってくるな!
最近は卵の中でなにか動く気配を感じることがある。
順調に育っているらしい。
卵が孵るのが楽しみか、と問われると「是」とは断言しがたい。
未来も過去も考えられない。ただ、卵と一緒にいたい、卵を暖めることが楽しい。
今はとても充実している。 そう、とても... とても... とても........ (スヤスヤ)
(完)
某掲示板で 「男×男は卵生なのだ」 という会話を見て、はた!と膝を打ちました。
打ちすぎて痣になるぐらい、賛同します。
もう、涎が出るぐらい萌えてしまいました。
抱卵期間は長いアホウドリで80日、もっとも卵が大きいダチョウで40日程度ですから、
薪さんの場合は約3ヶ月ぐらいでしょうか。 (適当)
産卵数が少ない猛禽類のように、薪さんは卵に専念し 食べ物等の世話は卵の父親が行うのです。
たった一個しか卵を産まない薪さんの場合。
野生でしたら抱卵中といえども、天敵を警戒する必要があるため ぼーっとはしてられません。
だけど、何十日も中腰でじっとしている状態で過ごせるのは、やはり通常とはちがった心理?状態になるため、と想像します。
この状態で、青木さんと岡部さんを識別するのは「声」でしょう。
鳥類は主に「声」で個体識別をするようです。
「なんだ、この話は!」 とお怒りの方、ごめんなさい。
私は、倖せな薪さんが書きたかったのです。
卵を抱かなければ という本能の赴くまま、その本能で理性が抑えられた状態で 卵を抱く薪さん。
きっと何も考えられず、その願望は100%満たされた状態で、薪さん自身は「倖せ」だと思います。
他人がどんな風に感じようとも。
でもあまりにも舌足らずな文章です。分かりませんよね。
え? 卵の父親はだれだって?
岡部さんと青木さん、どっちかでしょうね。
両方とも抱卵中に受け入れるので、もしかしたら両方かもしれません。
薪さんもどちらかわからなかったりして。
誰にせよ卵の父親は存在するようです。
卵は育っているようですから、有精卵ですし。
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コメント
- 【 】
- すすすすす・・すごい・・
貝沼編以上のオリジナリティー!!
びっくり!!しました。
最後どういうオチが来るのか?どうなる?どうなる?と読み進め・・オチが無い!そのまんまだ!
ということに、またびっくり!致しました(誰かの夢だったとか、薪さんという名前の鶏だったとか・・色々想像してた)
でもホント・・ほんわか、スヤスヤ・・幸せそうですね~・・
全体的に暖かい感じが、すごく伝わってまいりました。
第九の仕事がどうなろうが知ったこっちゃないですね、薪さんの卵を孵したいという本能には、何もかなわない(この場合、母性?父性?)
今井さんには怒った・・ということは、世話してる二人両方が???
薪さん自身も分からないかもって、え???
私としては、青木がいいんですが・・岡部さん目線の話だしなあ・・う~ん・・
- 【 Re 】
- オチをご希望でしたか... オチなくてすみません。
なにせ頭の中に、ふわふわ羽毛模様の背景を背負って 天使の微笑みをうかべて(すっぽんぽんで)卵を抱いている薪さんの姿が浮かび、激しく萌えてしまって。
これを書かないことには一歩も前へ進めなくなってしまいました。
ストーリーとして成り立たせようと、ちょっと努力はしたんですよ。
交尾や産卵はどのように行うのか。薪さんのいない第九と絡めようか。雛が生まれた後はどうしよう、とか。
なーんにも思いつかず、抱卵の姿だけの話になってしまいました。
だって妄想だもの、と開き直っております。
しあわせそうなのを感じていただけたようで、望外の喜びです。
父親の件は、私としては岡部さんが本命で青木さんは浮気、なんです。
両方と交尾したから、どちらが父親かは薪さんもわからない、ってね。
実は単純に2人で面倒みなきゃ大変だろう、と思って父親2人にしたんです。
そのうち「交尾をしたい」薪さん×岡部 or 青木 の話ができればなあ。
かのんさんのご希望は、もちろん ×青木 ですね。